営業人のためのデジタルマーケティング活用術Vol.2

1年で150社?

こんにちは。ワンダースター竹内です
前回のコラムでは、私の自己紹介をさせて頂きました。

そのなかで、弊社の創業からの取引実績が300社以上になったというお話をいたしました。

やはり、WEBに関わる仕事を行っておりますと、当たり前ですが、300社あれば、300通りの悩みや解決があるものです。
これはどんな業種や業界でも同様かもしれません。
仕事の成功とは、この300通りの悩みについて、いかに真摯に向き合うことができるか、ということにかかっていると思います。

私の仕事のキャリアは、ある大阪の従業員が10名ほどのWEB制作会社からスタートしました。私はもともとデザイナー志望でしたが、実績がなくWEBディレクターとして勤務を開始しました。
2004年の当時は日本には、若手社長が起業したWEB制作会社が何千と存在していまして、WEB制作業界では価格競争の真っただ中にありました。

当時の受注単価は、私が担当している範囲ですが、20万円前後くらいの案件がほとんどでした。主な顧客は、従業員50人以下くらいの中小企業、飲食店、美容室、不動産関連、工場、などです。

正式に受注が決まると、営業担当から私が引き継いで、ヒアリングから納品まで私が担当するという流れでしたが、人員不足のため、多いときには、月に30件以上の新規案件のヒアリングを行ったりしました。
結果として、約1年で150社ほどのWEB制作に携わることになったのですが、担当している案件が100社くらいになりますと、もはや管理が追い付かず、「デザインがいつになったら仕上がるの?」、「もう1カ月も連絡が無いけどどうなっているの?」、「担当かえてもらえないか」など、クレーム対応に追われる毎日でした。

当時を振り返っても、よく心身を壊さずに働けたと思いますが、最終的には2005年には会社の方が倒産しまして、私は転職を与儀なくされます。

この顛末だけでもコラム5回分くらいは書けそうではありますが(笑、何が言いたかったかと申しますと、要するに、1年で150社も担当したらそれはまともな仕事なんか出来ませんということです。

私は当時は言われるがままに馬車馬のように働いておりましたので、疑問には感じつつも、社会とはこういうものなのか、と思って、ひたすら働いていました。

ただ、1年で150社のWEB制作を担当したことで得たこともありました。

① 150通りの経営者(あるいはそれに近い方)の悩みが聞けたこと。
② 仕事は、その悩みに対して、どれだけ向き合えることができるかどうかで結果が変わってくること。
③ ②がしっかりできる環境をつくることは経営者(あるいはそれに関わる人)の仕事であること。

短期間で以上の3つが分かったことは、私にとっては非常に貴重な体験でした。満足できる素晴らしい環境の中では逆に気づけなかったかもしれません。

現在、私が社長として社員がどれくらいの仕事量をもっているか、というのは非常に気にしている点ですが、私自身のこの経験があるからこそだと思います。

WEBマーケティングというと、手法に注目されがちです。
ですが、大前提である、それぞれの会社が持っている悩みや、問題点、課題を分かるということが一番重要かつ、難しいと思います。
ここがクリアできるかどうかが、WEBマーケティングの成功にかかっていると考えています。


竹内 光 プロフィール

ワンダースター株式会社 代表取締役
上海良星造想信息技術有限公司 総経理

2004年 京都市立芸術大学構想設計専攻卒業 2007年 WEB制作会社、広告会社のWEB関連の業務経験を経て独立。 2009年 中国(上海)に上海良星造想信息技術有限公司を設立。 2014年 日本(東京)にワンダースター株式会社を設立。 企業向けのWEBマーケティングのコンサルティング業務を中心に中国、日本で活動している。


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