Vol.10 暖色と寒色について

こんにちは。ワンダースター株式会社の竹内です。
前回、進出色と後退色について取り上げましたが、今回も色について比較的関連性のある内容を取り上げます。
今回お話するテーマは、暖色と寒色です。
文字どおり、暖かく感じる色と、寒く感じる色を意味します。
暖色は、以下の図のように、赤やオレンジ、黄色が該当します。また、寒色は青紫、青、青緑が該当します。

暖色は、見ていると暖かく感じたり興奮感を感じると言われ、寒色は、逆に落ち着いた感覚になったり、沈静感を感じると言われています。
また、暖かくも冷たくも感じない色が中性色となります。
色を見て温度差を感じるというのは不思議ですが、暖色は太陽や炎、寒色は、水や氷を想起させるような色ですので、実際の体験に基づく感覚が影響していることもあるかもしれません。
暖色を使用することで、元気で活力のあるイメージがつくれます。したがって、飲食業界などのロゴの色やポスター、看板などに使われることが多いです。
マクドナルド、ケンタッキー、ガスト、吉野家などの飲食チェーンのロゴで使用されている色は全て暖色です。飲食業界で暖色ではないロゴを探す方が難しいくらいかもしれません。
逆に、寒色はクールな印象や落ち着いたイメージを作れますので、企業のロゴやパンフレットなどによく使われます。
デザインの現場では、暖色のみ、寒色のみで使用されることもありますが、実際には様々な色の組み合わせでデザインが出来上がることが多いです。
ただ、こういった基本的な色の特性を知っていることで、よりよいデザインや演出が可能になります。
次回以降で配色の効果についてなどをご説明できればと思います。
竹内 光 プロフィール
ワンダースター株式会社 代表取締役
上海良星造想信息技術有限公司 総経理
2004年 京都市立芸術大学構想設計専攻卒業
2007年 WEB制作会社、広告会社のWEB関連の業務経験を経て独立。
2009年 中国(上海)に上海良星造想信息技術有限公司を設立。
2014年 日本(東京)にワンダースター株式会社を設立。
企業向けのWEBマーケティングのコンサルティング業務を中心に中国、日本で活動している。

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