Vol.15 グラデーション

こんにちは。ワンダースター株式会社の竹内です。
今回はグラデーションを取り上げたいと思います。
グラデーションは英語で「gradation」と書き、徐々に変化すること、漸次的移行、段階的変化、(移行・変化の)段階、等級、階級、順序という意味で使われています。
デザインにおいては、色の濃度、明度、彩度や色相が、段階的に変化することを意味します。
下記にて明度、彩度、色相が変化するグラデーションの例を挙げます。
①明度の変化<水色~白>

②彩度の変化<灰色~橙>

③色相の変化<黄色~緑~青>

グラデーションを使用することで、空間の奥行や色相の変化による味わい、エモーショナルな表現など、様々な演出ができます。
グラデーションは自然界にも多く見られるので、デザインだけで特別に使用される技法ではなく、よく見慣れた表現技法と言えます。
そういったことから、単色ではなく、グラデーションを使用することで、自然に近い感覚を与えられるのだと思います。
身近なグラデーションの例としては、空や海、植物、動物など様々挙げられます。熱帯魚や、蝶など、非常に幅広い色相でのグラデーションを持つ生き物もいますので、自然界のグラデーションの種類も非常に豊富です。意外なところに驚くほど綺麗なグラデーションを見つけることができますので、皆さんも、ぜひ身近にあるグラデーションを見つけてみてください。
自然の中のグラデーション:夕焼け<青~紫~橙の色相の変化>

自然の中のグラデーション:夕焼け<青~紫~橙の色相の変化>

10年ほど前にWEBデザインにおいて、グラデーションではなく単色を使用すること(フラットデザイン)が流行しましたが、近年ではグラデーションを多用する事例も増えています。
前述のように自然界にもグラデーションは非常に多いので、グラデーションを使用することでデザインに独特の味わいが生まれます。逆に単色(フラット)の場合は、人工的な感覚、奥行きがない2Dなデザイン、ナチュラルな味わいを消す表現となるため、好んでフラットな色を多用するデザイナーもいます。
竹内 光 プロフィール
ワンダースター株式会社 代表取締役
上海良星造想信息技術有限公司 総経理
2004年 京都市立芸術大学構想設計専攻卒業
2007年 WEB制作会社、広告会社のWEB関連の業務経験を経て独立。
2009年 中国(上海)に上海良星造想信息技術有限公司を設立。
2014年 日本(東京)にワンダースター株式会社を設立。
企業向けのWEBマーケティングのコンサルティング業務を中心に中国、日本で活動している。

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