1. HOME
  2. ブログ
  3. 交渉力
  4. 人をつなぐ、未来をつなぐ。 トレードオンの交渉学
  5. Vol.32 謝罪について

記事

Blog

人をつなぐ、未来をつなぐ。 トレードオンの交渉学

Vol.32 謝罪について

交渉とは、ズルいものでも怖いものでもありません。限られた資源を奪い合うのではなく、むしろ大きく育てていく創造的なスキルです。自分と交渉相手、社会とをつなぎゆたかにする、これからの時代の交渉学を知ってみませんか。この番組では、対談形式で身近な事例から交渉の真の価値を皆さまにお伝えしていきます。


謝罪について

今回の内容は、謝罪についてです。
組織の中で重要な役割を担う方々にとって、謝罪は抑えておくべき重要な要素です。
名古屋大学川合教授とともに有効な謝罪のポイントをまとめた研修を元に、お伝えいたします。

◎川合伸幸氏のご経歴
名古屋大学情報学研究科教授・日本交渉協会特別顧問。
日本学術振興会特別研究員、京都大学霊長類研究所研究員などを経て、現職へ。
専攻は比較認知科学・認知科学・実験心理学。
『怒りを鎮める うまく謝る』(講談社)など著書も多数。

▼中国大陸からアクセスされている方はこちらからお聴きください。

▼中国大陸以外からアクセスされている方は下記サイトよりお聴きください。

【TODAY’S TOPICS】

◎悪い謝罪の4要素(スタンフォード大学・シューマン Scuman,2014)
・正当化:不快な発言や失言を正当化する
・逆ギレ:被害者を非難する
・弁解:弁解をする
・矮小化:事態の最小化をはかる

◎謝罪行為に対する望ましくない考え方
・謝罪したら負け
・自分に非がない時は謝罪すべきでない
・とりあえず謝るという、その場を取り繕うためだけの対応

◎謝罪行為に対する望ましい考え方
・相手の感情を鎮め、速やかに問題解決の場に相手をナビゲートするビジネススキル

◎良い謝罪の8か条
◇核となる3要素
・自責の念の表出(悔恨)
・責任の自覚(責任)
・補償の申し出(解決策の具体的な提案、補償)

◇付加的な5要素
・そのような行為をするに至った理由の説明(説明)
・今後は適切に振る舞うことの約束(改善の誓い)
・被害者を傷つけたり、不快にさせたことの認識(被害者への労り)
・自分の行為が不適切であったことを認識(不適切な行為の認識)
・赦しを請う(容赦の懇願)

お聞きいただきありがとうございました。
交渉学についてより詳しい内容をお知りになりたい方は、
「交渉アナリスト」のサイトをご覧ください。

◎伝える人:安藤雅旺(あんどうまさあき)・株式会社トランスエージェント代表取締役。NPO法人日本交渉協会代表理事。「仁の循環・合一の実現」を理念に、交渉力協働力向上支援事業、BtoB営業マーケティング支援事業などを展開している。
著書:『心理戦に負けない極意(共著)』PHP出版・『中国に入っては中国式交渉術に従え!(共著)』日刊工業新聞社・『交渉学ノススメ(監修)』生産性出版・『論語営業のすすめ』生産性出版

◎聞く人:星野良太・人まず株式会社代表。コピーライター・講師。声の対談メディアWorkTeller主催。
著書:「コロナ時代に、オンラインでコーチングをはじめてみた。」

【運営】
日本交渉学協会/高い交渉力を持ち社会に貢献できる人物を「交渉アナリスト」資格として認定する活動や、交渉力向上に役立つ情報発信、企業や大学、行政機関での交渉力普及のための研修コンテンツの提供などを実施。

【関連資格】
交渉アナリスト/MBAレベルの交渉学の知識と交渉技術を兼ね備えた、交渉の実践者を認定する資格。

関連記事

営業人お役立ちサイト

営業人のための交渉力向上支援