営業人 Co-creative Interface Builder としての軸を固める Co-creative Interface Builderロールモデル ピーター・D・ピーダーセン氏 インタビュー1 ~論語営業のすすめ⑳
営業人.com代表 安藤 雅旺
営業人 Co-creative Interface Builder としての軸を固める Co-creative Interface Builderロールモデル ピーター・D・ピーダーセン氏インタビュー1 ~論語営業のすすめ⑳
ここではCo-creative Interface Builderのロールモデルとして社会事業家のピーター ・D・ピーダーセン氏を紹介したいと思います。ピーダーセン氏は環境問題を中心にした社会課題を解決するために企業の力を引き出し、社会問題と事業活動とを結び付け、結果として企業の価値創造につなげることを志向し活動している社会事業家です。SDGsが打ち出される遥か前から、一貫してサステナビリティに関する活動を実践してきました。同時にその担い手であるリーダー育成・社会起業家育成を世界を舞台に行っています。(次世リーダーのグローバルネットワーク「NELIS」)まさに渋沢栄一が唱える道徳経済合一説を実践し、吉田松陰がつくった松下村塾をグローバルに展開している人物であるといえます。現在彼は弊社のシェアホルダーでありチェアマンでもありますが営業人としてのロールモデルであり、Co-creative Interface Builderそのものといえる存在です。まずは簡単に彼のプロフィールから紹介し、インタビューの内容を説明します。
ピーダーセン氏は、1984年に日本の高校への留学生として初めて来日しました。1995年から日本在住を続け、2つの営利法人と2つの非営利法人の立ち上げに携わってこられたほか、常に世界との橋渡しを務め、「LOHAS」や「カーボンニュートラル」など、時代を代表するキーワードをいくつも日本に紹介する仕事をしてこられています。経営の世界においては、「サステナビリティ」という言葉がほとんど認識されていなかった1990年代後半からその必然性を訴え続け、100を越える大手企業の戦略や人材育成に影響を与えてきました。

主な経歴
1967年 デンマーク生まれ。コペンハーゲン大学文化人類学部卒業。
1995-1998年 東京にて、中小企業向けのコンサルティング、国際シンポジウムの企画・運営、雑誌の編集に従事。特に、エコロジーと経営の接点をテーマとする。
1998-2000年 「将来の社会・経済像」をテーマとして出版企画に従事。マレーシアのマハティール首相(当時)、シンガポールのリー・クアン・ユー元首相、経済学者のジョン・K・ガルブレイス、環境学者のレスター・ブラウン、社会学者のダニエル・ベル、未来学者のジョン・ネズビッツなどを訪問・取材し、日本向けの書籍を企画・監修する。経営学の生みの親ピーター・ドラッカー、未来学者のアルヴィン・トフラー、英国の元首相マーガレット・サッチャー、米国元国務長官ヘンリー・キッシンジャーなども日本に招聘する。
2000年 環境・CSRコンサルティングを手掛ける株式会社イースクエアを木内孝氏とともに設立、2011年まで代表取締役社長を務める。
2014年 一般社団法人NELIS-次世代リーダーのグローバル・ネットワークの共同代表に就任。
2019年 株式会社トランスエージェント会長に就任。大学院大学至善館特任教授就任。
ピーター・D・ピーダーセン氏インタビュー
一人のプロフェッショナルとして仕事についてどう考えていますか?
最近注目されている概念としてジョブクラフティングがあります。これはクラフトビールで考えると分かりやすいと思います。大量生産されたビールとクラフトビールと何が違いますか? 大量生産されたビールは、もちろん品質は安定しています。当然よい面はありますが、基本は皆同じで、ベルトコンベア方式で作られていきます。それに対してクラフトビールは醸造者が、思い・実現したい味・特色・職人技などを投入して魂を込めてつくっているものです。
仕事人生も同じで、「あなたは就職してどこかの枠に入り、そこで大量生産の作業的な仕事を生涯していくのですか?」という問いをもちます。
そこで、「ジョブクラフティングをする」ということをおすすめしたいと思います。「ジョブクラフティングをする」ためには「就職という発想から創職という発想に切り替える」ことが重要です。創職をするための重要な問いとしては、仮に80年の人生として、 「あなたはこの80年の与えられた時間で何を成し遂げたいのですか?」この問いに答えられる
どうかです。別に大それたことでなくてもよいのです。とにかく自分はお客様から営業パーソンとして認められ、お役立ちができて、しっかりとした信頼関係を構築できる。収入も安定し幸せな家庭を築きたい。そういったものでもよいです。もっと大きな観点で社会を変革したいとかSDGsに貢献したいとか、そういう大きなビジョンを持っていてもよいのです。これはどちらでも構いませんが、自分なりのプロフェッショナルとしてのパーソナルミッションやビジョンを持つことが大切だと思います。
また、「そもそもこうしたことについて考えたことがありますか?」という問いもあります。もしこうしたことについて考えたことがないという人は非常にもったいないので、この本を読んだことをきっかけにして自分なりに考えてみることをお勧めしたいと思います。
そこが自分の立脚点になり、人生という航海の帆柱となり、紆余曲折の現実が繰り返されていく中でも拠り所がしっかりしていれば、人生の失敗はありえないと思います。倒れても起き上がればよいのです。倒れたままになってしまうのが本当の失敗だと思います。倒れること自体は大した失敗ではないのです。自分の大義のようなもの、すなわち目先の利益や日々のことを超えたものを持っている人は悪循環に陥りません、逆に拠り所がない人は困難な状況や逆境になるとなかなか抜け出せなくなるのだと思います。逆境を乗り越える、困難な状況に遭遇してもしっかりと進んでいくために、パーソナルミッションやビジョン、大義などを持つことが重要だと思います。
日本に来て7~8年が経った頃のことです。デンマークに帰国していたときに日本語で不思議な夢を見たことがあります。数名の記者に囲まれて私がインタビューを受けている場面でした。記者から「最後に残る人はどんな人ですか?」と質問されました。私はすかさず「それはタイギのある人です」と答えて目が覚めました。当時はまだ日本語を完全にマスターしている訳ではなく「タイギ」の意味がわかりませんでした。後にこの「タイギ」とは「大義」のことだと分かりました。大義をしっかり持っている人は困難な状況に見舞われてもそれを自らの努力で乗り越える、逆境を糧にして力強く生きることができるのだと思います。こうした生き方はプロフェッショナルの仕事人生として「楽」(らく)かどうかと問われれば「楽」(らく)とは言えません。むしろ困難の連続と言ってもよいかもしれません。「楽(らく)と「楽しい」は同じ漢字ですが、決してイコールではありません。「楽」(らく)だから「楽しい」ということではなく、逆に自らに挑戦し大変なことを乗り越えるからこそ仕事は楽しい、そこに充実感を味わえるのだと思います。そう考えると常に自らに挑戦することが大切であると思います。
安藤 雅旺 プロフィール

株式会社トランスエージェント 代表取締役
NPO法人日本交渉協会 代表理事
二松学舎大学大学院国際政治経済学研究科修士課程修了
立教大学大学院ビジネスデザイン研究科修士課程修了(経営管理学修士MBA)
株式会社ジェック(人材開発・組織開発コンサルティング業)での営業経験を経て独立。
2001年株式会社トランスエージェントを設立。
2006年上海に中国法人上海創志企業管理諮詢公司を設立。
「仁の循環・合一の実現」を理念に、マネジメント・イノベーション支援事業、
交渉力・協働力向上支援事業、BtoB営業・マーケティング支援事業を展開している。
主な論文・著書
「中国進出日系企業の産業財市場における顧客インターフェイスの研究」
Strategy for Managing Customer Interface taken by Japanese B to B Marketers in China
~Effective Business Activities in Developing Customer-Supplier Relationship in China~
(立教大学大学院MBAプログラム2011年度優秀論文賞受賞)
『心理戦に負けない極意(共著)』(PHP研究所 2009)
『中国に入っては中国式交渉術に従え!(共著)』(日刊工業新聞社 2013)
『交渉学ノススメ(監修)』(生産性出版 2017)
『論語営業のすすめ』 (生産性出版 2021)
『论语和营业人』 (今日出版 2025)

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