Vol.155 普段着の交渉学⑧「断る勇気がない弱者が、境界線を守るには」 星野良太

交渉とは、ズルいものでも怖いものでもありません。限られた資源を奪い合うのではなく、むしろ大きく育てていく創造的なスキルです。自分と交渉相手、社会とをつなぎゆたかにする、これからの時代の交渉学を知ってみませんか。この番組では、対談形式で身近な事例から交渉の真の価値を皆さまにお伝えしていきます。
Vol.155 普段着の交渉学⑧「断る勇気がない弱者が、境界線を守るには」 星野良太
上司やクライアントからの無茶な要求に対して、本当はキャパオーバーなのに「断ったら関係が切れるんじゃないか」「次の仕事が来なくなるんじゃないか」と怖くなり、引き受けて疲弊してしまった経験はないでしょうか。 世間では「嫌ならハッキリ断れ」と言われますが、立場の弱い人間にとって、それはときに暴力でしかありません。断れないのは意志が弱いからではなく、脳と構造の力学がそうさせているからです。 今回は、育成担当者のリアルな悩みやフリーランスの葛藤、そして発注側として相手に気を遣いすぎてしまう自身の経験を交えながら、「なぜ弱者は断るのが怖いのか?」を解き明かします。綺麗事抜きの等身大サバイバル術をお届けします。
◎星野良太の経歴
・日本交渉協会 理事/人まず株式会社 代表取締役/コピーライター
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【TODAY’S TOPICS】
◎現場から聞こえる「境界線」をめぐるリアルな悩み
・育成担当者の「知らず知らずにハラスメント加害者になっていないか?」という恐れ
・フリーランスの「断ったら次の仕事が来なくなる」という切実な怯え
・相手に無理させていないか気にしすぎて、配慮で疲弊する星野の日常
◎なぜ弱者は「断る」のがこんなにも怖いのか?
・【BATNAの非対称性】頼む側の「代わりはいる」と、受ける側の「今月の生命線」
・【損失回避バイアス】目の前の案件以上に「将来のすべて」を失う恐怖
・真面目な人ほど「断る=悪者になること」という罪悪感に縛られる罠
◎自分の境界線を守る「2つの交渉技術」
・【客観的基準】感情ではなく「稼働時間・仕組み・物理法則」を盾にする
・【ポジティブ・ノー】「Yes(敬意)- No(要求)- Yes(代案)」のサンドイッチ
◎「ぶっちゃけの開き直り」というリフレーミング
・明日からできる極小の初手:「即レスをやめて、返信を30分寝かせる」
・丁寧に断って切れる相手なら、遅かれ早かれ大事故になっていたとリフレームする
・「どうせ後でキャパオーバーでバレるなら、今白旗をあげよう」という諦めの力
お聞きいただきありがとうございました。
交渉学についてより詳しい内容をお知りになりたい方は、
「交渉アナリスト」のサイトをご覧ください。
◎伝える人:安藤雅旺(あんどうまさあき)・株式会社トランスエージェント代表取締役。NPO法人日本交渉協会代表理事。「仁の循環・合一の実現」を理念に、交渉力協働力向上支援事業、BtoB営業マーケティング支援事業などを展開している。
著書:『心理戦に負けない極意(共著)』PHP出版・『中国に入っては中国式交渉術に従え!(共著)』日刊工業新聞社・『交渉学ノススメ(監修)』生産性出版・『論語営業のすすめ』生産性出版
◎聞く人:星野良太・人まず株式会社代表。コピーライター・講師。声の対談メディアWorkTeller主催。
著書:「コロナ時代に、オンラインでコーチングをはじめてみた。」
【運営】
日本交渉学協会/高い交渉力を持ち社会に貢献できる人物を「交渉アナリスト」資格として認定する活動や、交渉力向上に役立つ情報発信、企業や大学、行政機関での交渉力普及のための研修コンテンツの提供などを実施。
【関連資格】
交渉アナリスト/MBAレベルの交渉学の知識と交渉技術を兼ね備えた、交渉の実践者を認定する資格。




